「また気をつかいすぎて、ぐったりしてしまった」
そんなふうに話してくださったのは、40代の“おゆきさん”。
普段は明るく、きめ細やかな気配りができる素敵な女性です。
でもその優しさゆえに、職場では知らず知らずのうちに人の顔色ばかりをうかがってしまい、心がすり減っていく毎日が続いていたそうです。

きっかけは、上司の異動でした。
新しく入ってきた次長や係長との関係に戸惑い、
「また合わせなきゃ」「嫌われないようにしなきゃ」と、気がつけば深く呼吸することすら忘れていた、と。

「私、ほんとうはどうしたいんだろう」
その問いに正直に向き合ってくださったからこそ、今回のセッションに来てくださったのだと思います。

この日は、出張のすぐ後ということで少しお疲れの様子もありましたが、
セッションが始まると、ふわっと空気がやわらかくなり、深いヒーリングの時間が流れはじめました。

流したエネルギーは、おゆきさんの今にぴったりのものばかり──
・チャクラを整え、自分の中心に立ち戻る「フルーツオブライフ」
・理想の世界を創造する「地上の天国」
・他人軸ではなく、自分軸で生きる「私は場をコントロールできる」「自分の鍵を取り戻す」
・敏感すぎる感覚に優しくバリアを張る「光の柱」や「殉教者にならない」など

“空気を読むのをやめて、自分の呼吸に戻る”。
そんな感覚を少しずつ思い出していく時間でした。

ヒーリングが終わった後、目元もすっきり明るくなり。
言葉はなくても、「あ、大丈夫かもしれない」という静かな希望が彼女の中に灯っていくのが感じられました。

セッション後には、毎日の生活の中で取り入れていただきたいアファメーションとして、
「私はすごいです」──という言葉をお渡ししました。

「毎朝、鏡に向かって“私はすごい”って言うといいですよ」
「夜寝る前に、その言葉で自分を包んであげてください」
そうお伝えすると、彼女は少し照れたように笑いながら「やってみます」とうなずいてくれました。

今回は、もともとご予約されていたメディカルセッションから通常のセッションに切り替えるという変化もありましたが、
それもまた、おゆきさんが「自分にとって今いちばん必要なもの」を選ぶ力を思い出している証でした。

誰かに合わせすぎて苦しくなってしまう人は、本当はとても繊細で優しい人です。
でも、優しさは「自分を大切にすること」とセットでないと、どこかで歪んでしまいます。

自分を守ることは、わがままなんかじゃない。
むしろ、自分を守れる人こそが、本当の意味で人に優しくできるのだと、私は思っています。

「私はすごい」──
この言葉が、これからのおゆきさんをそっと支えてくれますように。
そしてこの記事を読んでいるあなたにも、同じように“自分の鍵”を取り戻す日が訪れますように。